
先日撮影依頼されたモデルさんが、飾っていたドクダミを見て、
「この花、いいですねえ」って言ってくれて、
「雑草ですよ〜」って返したら、(実際、草むしりしてた中の一本づつ)
「あ、でも、
私昔茶道部だったんですけど、
【花は野にあるように】って言われてたから、
だからやっぱ、その観点でもいいっすね」って。
ブログを更新していない間に、
お茶を始めていた。
2019年は、茶道元年だった。
茶道にすっかり魅了されている。
心の拠り所といってもいいくらいの。
優美な世界というイメージがあると思うけど、
(もちろんそういう側面もあるけど)
日常をどう面白がるか。という精神が、好き。
「お茶は、日常」だと思う。
茶道が政治に利用されたことと、
価値を高めて、価値を作っていくしたたかさにも、
スリリングな人間らしさを感じている。
その大切な時間であるお稽古も、3ヶ月おやすみだった。
おやすみだったけど、
週ごとに咲く花をしっかり観察できたし、
季節が移ってゆく中に、
湿度が上がってゆく中に、
一年前のお稽古が巡っていて、
一年前の私を思い出していた。
お稽古に通った一年分、季節を見る目が細分化していった。
モデルさんは、私が表千家のお茶を習っていることを知らなくて、
私も、彼女が茶道部だったことを知らなくて、
でも、この草花が、その会話を作ってくれたこと、
とてもとても嬉しかった。