20200607

先日撮影依頼されたモデルさんが、飾っていたドクダミを見て、
「この花、いいですねえ」って言ってくれて、
「雑草ですよ〜」って返したら、(実際、草むしりしてた中の一本づつ)

「あ、でも、
私昔茶道部だったんですけど、
【花は野にあるように】って言われてたから、
だからやっぱ、その観点でもいいっすね」って。

ブログを更新していない間に、
お茶を始めていた。
2019年は、茶道元年だった。
茶道にすっかり魅了されている。
心の拠り所といってもいいくらいの。

優美な世界というイメージがあると思うけど、
(もちろんそういう側面もあるけど)
日常をどう面白がるか。という精神が、好き。
「お茶は、日常」だと思う。

茶道が政治に利用されたことと、
価値を高めて、価値を作っていくしたたかさにも、
スリリングな人間らしさを感じている。

その大切な時間であるお稽古も、3ヶ月おやすみだった。
おやすみだったけど、
週ごとに咲く花をしっかり観察できたし、
季節が移ってゆく中に、
湿度が上がってゆく中に、
一年前のお稽古が巡っていて、
一年前の私を思い出していた。
お稽古に通った一年分、季節を見る目が細分化していった。

モデルさんは、私が表千家のお茶を習っていることを知らなくて、
私も、彼女が茶道部だったことを知らなくて、
でも、この草花が、その会話を作ってくれたこと、
とてもとても嬉しかった。