去年着付けを習って、月に2回のお茶の稽古にできるだけ着ていくようにしている。着物を着るチャンス、私は、習うより慣れよ。タイプなので、堂々と失敗しながら、お稽古にいく。失敗は、新人の特権だ。
祖母、母、義理母の着物を、順繰りに色とか柄とか素材とか、季節で合わせて行っている、つもり。なにぶん、知識はないけど、着物や帯は各方面から手厚くあって、先生や先輩方は何も言わないけど、「あらら〜」って思っていらっしゃる組み合わせかもしれない。
両祖母とも着物を着る人だったので、写真がよく残っている。その着物の組み合わせを見るようになったのは、ここ最近だ。

写真の祖母の着物も、母の着物も稽古で着た。一方、帯は使っていない。袋帯は、普段の稽古にはあわず、祖母が締めている帯は、名古屋帯なので、去年の秋に使おうかと思っていたけど、どうしても柄が真ん中に来ず、締めるのを諦めた。
でもよく写真の祖母を見ると、柄が真ん中じゃなくて、「あ、いいんだ〜」と思った。祖母の着物も、なんとはなしに、春っぽいと思っていたのだけど、七五三のお祝いで着ているから、次の秋に祖母のコーディネイトまんまでお稽古に行ってみよう。

「月日」という日記専門の本屋さんで購入した「きもの365日」を読んでいる。一年間、着物を着て暮らそう。という企画で1月から始まる日記。仕事、猫、気温天候のままならなさの中で、着物を楽しみ苦しんでいる群ようこ。毎日、ゆきつ戻りつして、たった一人の代え難い体感になっていく姿が面白い。季節の着物の工夫も書かれていて、今時分は、暑さ対策をどうしているか知りたくて、6月7月あたりから読んだりもしている。
ある時答え合わせのように、視界が開ける瞬間の気持ちよさ、毎日の暮らしの中に無限にあるなあと思っている。